食育基本法って法律があること、ご存知ですか??
画面の前のみなさん。
「食育基本法」という法律があること、ご存知ですか?
私は、スーパーフードアドバイザーになるまで、この法律は知らなかったです。
そして、この法律、2005年に制定されているんです。
私が20代前半の頃にできた法律のようです。
社会人になり、がむしゃらに生きていた頃でしたね〜。(遠い目…)
でね、この法律を簡単に抜粋すると
食育を
食育基本法前文より
「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置づける
と言っているんです。
ソレってつまり、どういう事?って言うと。
食べ物で「知育」「徳育」「体育」が変わるってこと
なんです。
今までは、「躾」の時代とでも言うのでしょうか。
どんな物を食べていても、親や先生、先輩というような、目上の方々から指導を頂き
自分がどんな感情を持っていたとしても、「コレはコウなんだ!」と言われ、従う。というような考え。
しかし、食育基本法では、食べ物で思考も変わる。と言っているんです。
そして、前文には、こんなことも書かれています。
「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し
食育基本法 前文より
健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている
(中略)
心身の成長及び人格形成に大きな影響を及ぼし
生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。
もっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ
→農林水産省(PDF)
→文部科学省(食育基本法概要)
なぜ、この法律ができたのか…
法律ができるって、何か問題があるから法律ができるんですよね!?
私たちは普段、法律を気にして生活をしていないかもしれない。
ただ、憲法が改正される・されない。ということはニュースになり
否応無しに情報として入ってくる。
しかし、新しい法律は、こうして知らぬ間に出来ていたりするんです。
その裏には、法律を制定することで「守らなければならない何か」があるんだということ。
ここで「守らなければならない何か」は「食」なんです。
なぜ、「食」を守らなければいけないのか。
そこの時代背景に何が起こっているのか。
例えば
・心身の成長及び人格の形成→いじめ問題
・安全の確保→安全では無い物も販売されている。(※食育基本法前文に記載あり)
・国民運動→食育の推進に取り組んで欲しい。(※食育基本法前文に記載あり)
というようなことが考えられます。
そして「食に関する知識と、食を選択する力を習得」という言葉の裏には
食べるものを自ら学び、選んでね!?
ということが言えると思うんです。←そのまんまやないかい!!
2003年に起きていたこと…
食育基本法が制定される2年前。
日本では「遺伝子組換え」食品が販売されはじめました。
当時のニュースを皆さん、覚えていますか?
私も遠い記憶ですが、トウモロコシや大豆が遺伝子組換えだとかなんだとか
ニュースで話題になっていたことを覚えています。
そして今、気が付けば、製品表示に「遺伝子組換えでない」と
わざわざ表示されている。
2003年より前は、日本では遺伝子組換え製品は販売されていなかったのですよ。
だけど、販売を許可したことにより、あえて「遺伝子組換えでない」と表示するようになった。
そして、知識がある人は表示に書かれているものを購入するようになった。
だから、遺伝子組換えでないものは表示した方が、健康意識の高い人に売れると企業は知ったのでしょう。
(遺伝子組換え製品などについては、改めて別の記事でお話しいたしますね)
そして、遺伝子組換え品が世に出回った2年後、「食育基本法」は制定されました。
少し、謎は解けてきましたか?
私はこの遺伝子組換え製品の販売から法律の制定までの流れを知り
だから「食を選択する知識をつけろ」と言っているんだ。と思いました。
そして「自分の身を守るのは自分」なんだと危機感を感じたのです。
特に小さな子供は、大人や親の知識の元で「食」を選択しています。
子供達の「未来」、私たちの「将来」は、私たち大人の知識の習得にかかっているんだ。と思うと
いち早く、自分の大切な人・守りたい人にお伝えしたい!!と思いました。
学ぶということは難しいことではない
「勉強」とか「学ぶ」というようなワードを出すと
ちょっと面倒くさそうと言われがちなんですが
だからこそ、私は、私が学び、咀嚼して、簡単に、より身近に感じるようにお伝えしていきたいと思っています。
(だからと言って話が脱線しがちなところはご容赦くださいませ。^ ^ ; )
私自身が学んでいく中で、とても簡単なところから変えていけるんだ!ということや
小さなこと、1つのことを知ることで、大きな変化がある!ということを感じています。
今回は、「食育基本法」という法律のお話をさせて頂きましたので、何となく堅いイメージになってしまったかもしれません。
ただ、この内容から
食べ物を「自ら」学び・選択する時代になった
ということを知ってほしかったのです。
以前の記事にも書きましたが
「安心・安全な国。日本。」と思っている方も多いと思います。
た・だ、これが日本の現状である。ということをお伝えしたい。
私は、この現状を知って良かったと思っています。
そのお陰で、より良い思考を持つことができ、身体が健康になり、より明るい人生を歩めることになると「自ら選択」できるようになったのですから。
ハッとした方は、以前に書いたこちらのブログをもう一度読んで頂いたりして
(白砂糖のお話を書いています)
明日のお買い物・ご自宅にある食べ物を、今一度、意識していただけたら幸いです♡