私がジェルネイルをやめた理由

Ryoko's story

どうも、スーパーフードアドバイザーのRyokoです。

今回は、元ネイリストの私が、なぜジェルネイルを施してきたのか。

(しれっと前職がネイリストだということをアピってみました!!w)

そして
なぜそのジェルネイルをやめることにしたのか。
その理由が全てアトピー性皮膚炎であったことが理由であるというお話をしたいと思います。

初めてスカルプチャーネイルをした成人式

私が、ネイルに興味を持ち始めたのは、本当に子供のころ。
恐らく、今現代でも、幼少期の女の子は、お化粧やネイルに興味を持ち始める年代があるかと思うのですが、私も同じく(!?)その頃に、興味を持ち始めたと思います。

マニュキュアと呼ばれる「ネイルカラー」を自分の爪に塗布したのは、小学校に入る前後の頃で、子供用のマニュキュアを親に買ってもらった記憶があるのですが、その頃から成人式を迎える頃までは、自分でマニュキュアネイルを楽しんでいました。

そして、成人式を迎える頃、世の中では「スカルプチャーネイル」というのが流行っていて、自爪にアクリルパウダーを塗布し固めて、長い爪にすること、そこにカラーやアートを楽しむネイルを楽しむ女性が増えました。

例外なく、私も興味を持ち、成人式のタイミングでネイルサロンに予約をし、振袖に合うネイルをしたのが、私がネイルサロンに通うようになったきっかけです。

思わぬ効果があった

成人式を迎える頃も、絶賛アトピー体質の私。
「痒み」との戦い、掻き壊してしまう皮膚の悩みというのは、言わずもがな。だったのですが、その肌を掻くという行為は、自分の爪の先端が研がれるような行為になり、自爪の先端が伸びていると、皮膚からの流血が著しいということに、悩みがありました。

そんな悩みがある中、スカルプチャーネイルをした状態というのは、爪の先端がアクリルパウダーで覆われていて、丸みがあるため、「掻く」という行為をしても、そう簡単に研がれるような状態にならないということ。

そして、掻くという行為自体も、「皮膚の表面をなぞる」程度になるので、掻き傷が減ったのです!!!

スカルプチャーネイルをすることで、そういった作用があるということは、誰に言われるでもなく、誰に薦められたわけでもなく、自分自身がお洒落の一環として取り入れたことだったので、掻き傷が減ったというのは、私にとって思わぬ効果でした。

それからというもの、ネイルアートを楽しむためだけでなく、肌の掻き壊しを防ぐためにも、私はネイルサロンに通いはじめました。

ジェルネイルとの出会い

とはいえ、その頃のネイルサロンの価格というのは、今のように幅広いものではなく、1回のサービスに大体1万円〜の予算でしたので、学生の私のお財布事情には厳しく、こまめに通うことが難しかったのです。

また、スカルプチャーネイルは、自爪の表面に傷を付け、アクリルパウダーと自爪の密着をより強化にする為、自爪に対するダメージが大きく、ネイルオフをした後の自爪は薄く、先端は研がれた包丁のようになってしまい、ハイリスク・ハイリターン状態。

そんな別の悩みも出てきた頃、スカルプチャーネイルより自爪に負担の少ない「ジェルネイル」というのが次のネイルブームとして流行りはじめたのです。

自爪の上に、ジェル状の樹脂を塗布し、UVライトで硬化するのですが、スカルプチャーネイルより料金も少し安価でした。

爪の先端まで樹脂で覆うので、スカルプチャーネイルと同じように、肌の掻き壊しを防ぐ作用もあり、私はこのジェルネイルをする為に数年、ネイルサロンに通っていました。

爪が綺麗に見えることでテンションも上がりましたし、掻き壊しを防ぐこともできて、そのころの私は大満足していたのです。

ネイリストの学校に通い始める

そうしてジェルネイル生活を楽しんでいた時に、ネイリスト養成講座を学べば、自分にもジェルネイルが出来るようになるし、仕事にも繋がると思い、ネイリストの学校に通うことにしたのです。

学校では、爪の構造から、ジェルネイルの仕組みまで学び、まるで職人のように没頭しました。

興味のあることの学びというのは、こんなにも集中できるのか!と思うほど、毎日が濃い時間になりましたし、大変なことも沢山ありましたが、知識を得ることでますますジェルネイルにハマりました。

UVライトは日焼けサロンと同じではないという教え

授業を受けている時に、ある生徒から
「UVライトは、紫外線なので、日焼けサロンのように、手の甲が日焼けしてしまうことはないのですか?」
という質問がありました。
その時の講師の答えは
「日焼けサロンで使用されているライトと、ネイルの時に使うUVライトは波形が違うので、日焼けすることはありません」
ということでした。
確かに、日焼けサロンのように、ネイルをした後に手の甲が小麦色になっているかというと、そんなことは無かったので、私はその時、何も気にすることもなく、むしろ、日焼けサロンとは違う波形である。という知識を元に、肌へのダメージはない。という認識でおりました。

ネイリストデビューを果たす

そして、学校卒業後、ネイルサロンで勤めることになります。

自分の爪には、いつもジェルネイルが施された状態。
肌コンディションは、いつものごとく良い・悪いの波はあるものの、アトピー肌でした。
ネイリストになる前からですが、爪の周りや指の手湿疹というのも症状として出ていたのです。
ただそれは、自爪の状態だったらもっと酷くなるんだろうな。と思って疑っておりませんでした。

仕事柄、ずっとジェルネイルをしていましたし、自爪で過ごすことを10年近くしていなかったのです。

ネイリストをやめる

その後、ネイリストを辞めることになったのですが、ネイリストとしての技術もありますし、自分の爪にジェルネイルを施すことは続けていました。
すでにジェルネイル歴は10年くらい経っていました。

とあるカウンセリングにて衝撃の事実が発覚

そんなネイル生活を過ごしている時、アトピー性皮膚炎で悩んでいる人向けのスキンケアブランドを見つけ調べていた時のこと。

「購入する前に、肌の状態の写真を送ってきてください」

という、案内文を読み、私は、手湿疹に悩んでいたので、肌の写真をそのブランドに送りました。

(LINEのトーク画面で画像を送信し、回答を待つ。というシステムでした)

そのブランドからの回答は

「ジェルネイルをされていますね。そのジェルネイルをされていることがアトピー発症の引き金になっている可能性が高いので、やめることはできますか?そうでなければ、自社製品を使用されても効果を感じられないことがあります」と。

えーーーーーーーーーーーーー!!!!!

衝撃的な回答でした。
今まで信じて疑っていなかったジェルネイルが。
爪の先端が鋭利になるのを防いでいたジェルネイルが。
まさかの、アレルギー発症の引き金になっていたとは!!!

それでもやめるのが怖かった心理

衝撃の回答をいただいても、私も経験から、掻き傷が減っていると実感をしていたので、それをやめるということが怖く、すぐにやめることが出来ませんでした。

もしやめて、薄くなっている自爪で生活をした時、掻き傷だらけの体になって、爪が血だらけになる状態になるのを避けたかったから。

なので、その回答をいただいてからも少しの間、ジェルネイルを続けていました。

納得せざるを得なかった体験

そんな心のどこかに疑問を抱きながら続けていたジェルネイル。

ある日、自分の肌コンディションの波を考えていた時のこと
大体、5・6月頃から荒れ始める事に気が付きました。

それは、季節が春〜夏になる手前の頃。

これは、紫外線が原因なのでは?と思い、冬支度から薄着になりつつある頃から、肌は紫外線を浴びやすくなる。と思い、洗濯物を干す時に、UVカットの上着を着て、洗濯物を干すようにしたのです。

そして、6月のとある日、いつものようにセルフネイルをしていた時の事。
全ての工程が終わり、休憩していたら……

手首から肩へザワザワ〜〜〜っと痒みが一気に押し寄せました。

「え?え?なんで?」

と思いながら、布団に入ったのですが、その日の夜は、寝られないほどずーっと痒い。

「あ。ジェルネイルをしたからかも?」

と、思いついたのです。
そして、私は、その瞬間に

ジェルネイルをやめてみよう

と、自らの意思で決めたのです。

ジェルネイルをやめてから

10年以上、ジェルネイルを続けていた自爪は薄くなっていたので、ジェルネイルをやめてからは、こまめにネイルファイル(爪やすり)で自爪を短くし、保護の為にマニュキュアを塗布しています。

そうすると、段々と新しい爪に生え変わり、自爪自体が以前より厚みが出て強くなってきました。

手指のコンディションの変化

爪周りから指の手湿疹も、徐々に軽減されていく経過を感じられるようになり、恐れていた皮膚の掻き壊しも、こまめに爪を短くすることで避けることが出来ていました。

そして改めて実感したのです。

あの情報は間違っていなかったんだ。

UVライトは、確かに目に見えて日焼けしたような現象は分かりませんが、紫外線という点では同じことです。
食育を学ぶ中にも、紫外線による活性酸素の発生というのは、証明されていることを知り、このジェルネイル歴10年というのは、微量でありながらも、手指に紫外線を浴びせていた事に変わりはないよなと思いました。

そして、先ほどの、ある日の集中的な痒みを実感した事により、私はジェルネイルをやめたことは、アトピー改善への道を辿っていると確信しました。

写真で振り返った過去

そして、過去の写真を見て分かったのですが、ジェルネイルをしていた時の私の手指というのは、いつもどこか腫れているような、浮腫んでいるような状態。
時には、絆創膏をしていたり、掻き傷が目立っていたり。
爪は綺麗でも、皮膚の状態は綺麗とは言えないような状態がスタンダードになっていたと改めて思ったのです。
そして今、ジェルネイルをやめて1年半。
手湿疹で悩むこともなくなり、肌コンディションもかなり良好に向かって変化しています。
少しづつの変化なので、改めて写真を見返すことで、その変化に嬉しい驚きがありました。

老化は手指に現れやすい

アトピー性皮膚炎だからというだけでなく、手指というのは年齢が出やすい箇所だと言われています。
実際、シワが増えたり、張りがなくなるのですが、そういったことのケアとして、こまめに保湿をしたり、水で濡れた後はすぐに水滴を拭き取るというようなことを気にしていると、その老化スピードを遅くすることが出来ます。

もともと手指が荒れがちだった私は、ハンドクリームをこまめに塗る習慣がついているので、今もそのケアは心がけています。
今まではそれでも改善されなかった肌トラブルが、今ではより良い状態に保つプラスの効果として現れていると実感しているんです。

ジェルネイルを否定するわけではありません

私の場合は、アトピー改善の為にジェルネイルをやめましたが、お洒落としてネイルを綺麗に保つということは、モチベーションが上がりますよね!?
なので、ジェルネイルなどをされることを否定はしません。
私も、アレルギーの引き金にならないのなら、今でもジェルネイルをしたいという欲があります。
ただ、私のようにアトピーの方で、UVライト・LEDライトを使うようなネイルをされている方は、やめてみるのも、改善への道になるということをお伝えしたかったのです。

マニュキュアは、ジェルネイルよりも剥げやすいですし、乾かす時間も必要です。

しかし、昔に比べてマニュキュアの質も向上し、以前より乾く時間が短かくなったり、マニュキュアでも少し厚みが出るようなものも増えました。

見た目もジェルネイルのように艶感が出るような物も豊富にあり、バリエーションが楽しめます。

という感じで、いざジェルネイルをやめても、ネイルをするということを楽しむことができています。

終わりに

今日は、いつにも増して熱量高めでお伝えしてきました。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます♡

ジェルネイルを辞めた元ネイリストとして
ジェルネイルが出来ないから楽しめない。ということではなく
今できることで、最大限にお洒落を楽しむこと。
テンションをあげることは可能。
ということも合わせて、皆さんにお伝えしたかったのです。

アトピー改善に取り組まれている方で、ジェルネイルなどをされている方は
ぜひ、今後の参考にしていただけたら幸いです♡